「新・清掃工場を見に行こう!」報告

 目黒清掃工場が建て替わり、4月から稼働し、9月から見学会が開始されているので、地域のみなさんとともに、清掃工場の見学に行ってきました。

 清掃工場の焼却炉は依然と同じ300トンの2炉ですが、施設自体は小型化され、近隣への匂い・騒音への配慮、太陽光パネルの設置、緑を取り入れるなど環境への配慮がされています。見学用コーナーも整備され、工場の様子などが見られるようにし、子ども達も楽しんで見学ができるようにといろいろ工夫がされていました。お隣の緩衝緑地には子ども広場もあり、地域の方が利用できるようになっています。

 一緒に歩きながら説明をしてくださった清掃工場の職員の方は、参加者が投げかけた質問にその都度、丁寧に答えていました。新しい清掃工場はごみを燃やすときに発生するエネルギーを使って発電させる機能をアップし、工場内での使用・売電など捨ててしまうエネルギーを最小限に抑えています。そして、排ガスなどは有害物質をなるべく外に出さないようフィルターを通し、法規制値よりさらに低い目黒清掃工場独自基準値以下で排出されています。

 性能が格段に上がった新・清掃工場ですが、水分を含む生ごみは燃焼温度を下げるため、一絞りして出すことが推奨されています。そして、ごみは燃やすより資源化するのが一番です。目黒区は、以前は家庭用生ごみコンポストに助成金を出していました。家庭から出る生ごみの堆肥化を進めるために、助成を復活させても良いのではと考えます。そして、紙や布、製品プラスチックなども資源回収をしていることを周知する、飲食店で食べきれなかった食品は持ち帰れる仕組みを作る、製品のリサイクル費用や回収費用を最初から価格に含め、回収時にはお金が返ってくる仕組みのデポジット制度を導入するなど、ごみ減量のためにできることはまだまだあります。そして事業所の廃棄食品はフードバンクに寄付するだけでなく、始めから出さないようなルール作りが必要だと考えます。