ピースカフェ~パレスチナの話を聞こう~

 「パレスチナの人々が苦難を強いられている現状を何とかできないのか。」と、ひとこと提案が寄せられたことをきっかけに、目黒・地域協議会主催で初の「ピースカフェ」を開催しました。

 まずは、これまでの歴史、報道には出てこない現地の実態を知り、皆で考える機会を作ってみようと、以前現地の話を伺ったパレスチナのオリーブオイルを扱っている(株)オルター・トレード・ジャパンの方に話をしていただくことにしました。

 イスラエルの占領は、土地は欲しいが人はいらないという「入植型植民地主義」であるため、パレスチナ人たちを住んでいた土地から追い出し、ガザ地区とヨルダン川西岸地域へと追いやってしまったのです。
 ガザ地区は「天井のない監獄」とも言われ、狭い地域に押し込まれ、イスラエルの攻撃も受けています。被害にあっているのは70%が女性や子どもだということです。
 また、パレスチナは、オリーブの栽培が盛んな地域です。入植者により土地の収奪が行われ、いたるところに壁が作られ、パレスチナ人たちの移動は制限されています。栽培しているオリーブの木が燃やされたり、生産者への暴力などもあり、パレスチナ人にとってアイデンティティであるオリーブが危機にさらされています。

 イスラエルは数々の国際法違反をしていますが、今の国連のシステムでは何もできないもどかしさが募りました。これまでの長い間、国際社会が何もしてこなかったつけが、今、一気に噴き出し、悲劇を生んでいるのです。

 今回集まった人たちは私たちに何ができるのかと考えていて、BDS運動をしている人や駅でスタンディングをしている参加者もいました。パレスチナのオリーブオイルを購入することで生産者を支援したいなど、それぞれが自分の思いを語ることができました。つながった人たちと出来るところから行動にしていきたいと思います。

 参考:「パレスチナのために日本からできること」