未利用都有地を活用した地域の福祉インフラ整備について
区内には、活用されていない国有地や都有地があります。これらを有効活用し、地域に必要な福祉基盤の整備につなげる取り組みとして、目黒区が東京都から土地を借り受け、公募で選定した民間事業者に貸し付ける「未利用都有地を活用した地域の福祉インフラ整備事業」が進められています。
このたび、大橋2丁目の都有地に、障害者グループホームが整備されることが決まりました。定員は10名、短期利用は2名を予定しており、開設は2029年7月の予定です。
この事業が検討された背景には、障害者グループホームへの入居ニーズの高さがあります。障害のある方の高齢化や「親なき後」を見据え、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる環境整備が求められてきました。
障害のある方が地域の中で自立して暮らしていくことには、さまざまなハードルがあります。今回の整備は大きな一歩ですが、まだニーズに対して十分とは言えません。自宅で暮らす場合でも、家族が休息できるよう短期入所の受け入れをさらに充実させることや、地域の中での見守りの仕組みを広げていくことが必要だと感じています。
以前、障害のあるお子さんを育てる保護者の方から、こんなお話を伺いました。
「地域の学校に通っていたので、顔見知りがたくさんいます。街を歩いていると声をかけてもらえる。そのことがとてもうれしいんです」
この言葉を聞き、障害のある子どもが地域の学校で共に学ぶことは、学びの機会であるだけでなく、地域とのつながりを育み、自然な見守りにもつながっているのだと改めて感じました。
障害があってもなくても、子どもの頃から共に学ぶインクルーシブ教育を進めることは、誰もが地域で安心して暮らせる土台づくりにつながります。
グループホームの整備を進めるとともに、誰もが地域の中で育ち、暮らし、支え合えるまちづくりを、これからも進めていきたいと思います。

